毎年ニックスファクトリーの中嶋邦夫先生に来校していただき、担当学生たちへ七宝の講義をしていただいています。
それはもう本当にのびのびと美しくデザインされた動植物、色彩はまるで魔法のようで、ジュエリーとしてのつけ心地もしっかりと計算され尽くしていて、万が一の修理にも対応できる機構になっていて。
家族代々に受け継がれるジュエリーとはきっとこういうものなんだろうと思います。
http://www.nicks-factory.co.jp
そしてほとんど今までシルバーに燻し仕上げばっかりの、私もたまには七宝でカラーリングしたいなぁといくつかの前出BLOGの七宝がありますが。
プリカジュールの原型製作はしたことない。
モチーフは。釣場で偶に見かけるあの美しくて機敏な。
カワセミだな。
英名(キングフィッシャー)、漢名(翡翠)って云うのも釣り好きで、ジュエリー製作好きな私にきっと適してるように思います。
ペンでなんとなく分割してみたのですが。
ちょっと丸っこくて微妙だな。
とりあえず銀板にトレースして。
ケガキをして。
ケガキだけだと角度によってはすこぶる見づらいから、赤い油性ペンでなぞって。
ドリルで穴あけ。
はい、ワープ。
ノコで切ってる写真なんて両手使っているから撮れませんな。
糸ノコ頑張って、そのときに丸々してたのをエッジを効かせて切り出しました。
→あら、これってプリカジュールがヒビ割れる原因だった。。
だから丸めにデザインしたのをすっかり忘れてた。って感じです。
ま、ドンマイ。
赤ヤニにつけたのは留まり木に洋彫りタガネで筋彫りをするため。
軽く肉だしもして、見た目は良い感じにまとまったのでゴム型切るための湯道をロー付け。
なんとなく青ベースの上に置いてみる。
原型はt1.2mm。
できるだけ収縮を抑えたいので液ゴムで。
サクッとゴム切りしてインジェクションを流して。
あまり縮みもなさそうで◎。
これからキャストに出して、時間を作って焼いてみます。
同じ形状でTYPEアカショウビンも製作できるはず。
アカショウビンは小学4年生のときに強烈な思い出があって。
算数だか国語だかの授業中にT先生が
「みんな、鉛筆を置いて、そーっと教室右側の外にある木の真ん中のあたりをよく見てご覧。」
「あの赤い鳥は(アカショウビン)っていってなかなかに珍しいんだよ。」
「今日はとてもいい日だ。」って。
授業の内容はもちろんさっぱり覚えていませんが。
40年近く前に一度だけ見たアカショウビンは忘れていません。
いつかそんな授業ができるようになりたいと思います。
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