今年もことあるごとにI先生宅へ遊びにいかせて頂きました。
工具についての話をお聞きしていると今まで何となく理解していたことをハッと気付かされることがあります。
コレ、厚みを計測するメジャリングデバイス。
WAXワークの際には必ず使用していますが、この写真で気付きますでしょうか?
これがこのツールのオリジナル物とのことです。
左:オリジナル
右:進化版
左:オリジナル裏→潔く何にも記載無し。半球状パーツでストップ。
右:進化版裏→裏にもメジャーがあります。どちらからでも読み取れるから便利。
計測部が板をひねってあるカタチだから表裏使えるんですね。
オリジナルのものをより便利にしたいって思った方のアイデアが素晴らしい。
私も自宅に2つ持っていたのできちんと比べてみたところ、、、
お!フォントとバネの太さが違いますね。
裏を見てみたら貫通ネジと途中でストップの違いもありました。
んー、ちゃんと見てみるって面白い。
オリジナルのモノが良いとか正しいってことではなく、工具は誰かの「もっと便利にならないかな」
っていうアイデアで進化しているものなんだなぁだと気付きました。
これはI先生から譲って頂いたマイクロニッパーとマイクロプライヤー。
重ねていたら磁石のようにくっついてしまいました。。。
I先生曰く、「帯磁しているから脱磁しなきゃだね」と。
帯磁。
そういえばヤスリとかにも鉄粉がくっつくことがありますね。
あれが帯磁らしい。
簡単に言うと、鉄の組成内部でN極S極が揃ってしまうと磁石になるとのこと。
その揃ってしまったN極S極をバラバラにするのが脱磁。
んでコレが脱磁器。
スイッチを入れたら強力な磁界が発生、左から右に帯磁したものを2,3回スライドしたらOKとのこと。
確かにくっつかなくなりました。そうして使ってみて思いました。
脱磁器ってやたらカッコいい。自宅に一台欲しいな。探してみます。
コレもI先生から譲って頂いたオールド物のバーナー。
デザインがキレイで素材感もステキです。
もちろん使用可能ですがインテリアにも良さそう。
コレは見せていただいた瞬間にグッときました!
どんどんいきましょう。
コレも譲って頂いたステンレススケール。
上の目盛りがmmで下の目盛りはinch仕様です。
全長15cmのステンスケールでもデザインが良いから使っててテンションをあげてくれます。
写真上はずっと愛用しているURUMA(ウルマ計器製作所)。
JIS1級で精度高く、黒一色だから使い勝手は良いのです。
比べたらステンレスの色も僅かに違うんですね、そんな気付きも面白い。
譲ってもらったシリーズ、まだあります。
右:100円ショップの精密ドライバーセット。
しかし、よくよく見ると。。。
エンドを旋盤加工していただいたことでかなりオシャレになっています。
左:幅5mmヘッドの精密ドライバー。
レアなところはボディがアルミ製ですげー軽い。
譲って頂いた工具はどれも入手しずらいとか、珍しいとか、加工していただいたりとか、
手間隙が掛かっていたりとか。
費用は掛かかりますが、長く大切に使用したいものばかりです。
さて、石座サンプルを制作中。
ペアシェイプのシングル枠(って勝手に呼んでいるんですが、正式にはなんていうんだろう)
上から。
ナナメから。
あと3カ所ロウ付したら完成なのですが、サンプルとしてはココでストップしておいた方がわかりやすいかも。
ココからは2019年の販売開始予告の商品紹介。
石座を組むなど、細かいロウ付の際にはコレ。
STUDIO IMURA企画/制作、2019年販売開始予定のロウ付専用ツール。
使用確認の為にお預かりして石座や細かいパーツなどをロウ付してみました。
小さなロウを置きたい場所に置けるようになります。
なくてもロウ付は出来るのですが、あると便利できっと効率があがるはず。
現在量産と販売価格について調整中とのことです。
完成したら引き続き FEEDING by vastmasdesign でお取り扱いさせて頂きます。
こちらはSTUDIO IMURA企画/制作、2019年販売開始予定の超硬キサゲ。
コレは角に漏れたロウを直角のヘッドで綺麗に削りとることが出来ます
下記写真のような角がある原型のホントにカドにコリコリと使用するときっちりとカタチを出せます。
ヤスリやリューターなどでは絶対に不可能な作業だと感じました。
使用範囲は広くないのですが、効率よくパリッと綺麗に仕上げる事ができます。
こちらも量産と販売価格について調整中とのことです。
さて、I先生にまつわる工具を紹介してまいりましたが。
I先生、2019年2月に工具についてのセミナーを東京国際フォーラムで実施されるとのことです。
これは事前申し込みが必要で先着100名受講とのことです。
絶対に面白いです。興味があれば早めに席の確保をお勧めします。
JJDA講座「THE COLLECTION 道具・形と機能」 講師:井村裕司
会場では著書「THE COLLECTION」数量限定販売するとのことです。
I先生所蔵工具がずらっと掲載されています。
美しく並べられた工具の写真を眺めているだけでも楽しいのですが。
現存が稀であろう工具のカタログとしても素晴らしい本です。
勝手ながら下に見開き1ページだけ。
なによりこの本掲載所蔵品はほんの一部だということが信じられないんですが。
工具についてはこれから先も長く楽しめそうです。
2018年、頻度の低いブログ更新におつきあい頂きありがとうございました。
また来年度もお時間がありましたら是非お越し下さい。
vastmasdesign
r.yamamoto
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